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眠るための夜ではない

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2013.05.30 Thu Vanishing

あなたの傍にいると、悲しい鼓動が聞こえる

だから安心する


いつもより遅く起きた土曜の朝に

太陽を遮って降る小雨みたいな、甘噛み

爪先から染み渡っていく


一つしかない椅子でも半分こすれば大丈夫

冷えた鍵盤に片手づつ並べて

リズムの取れない歪なジムノペティ


並んでいる白鍵のどこか

一カ所だけ音の違うところがある

そこが、私の居場所

そこが、あなたの居場所

滲んで消え入る


剥き出しの傷口と傷口が癒着する

あなたという波の中にわたしが消失する

月だけが照らし出す


ゆっくりと癒えていく