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眠るための夜ではない

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2016.12.15 Thu

棺桶の中に裸の体が横たわっている
女たちは花束を 男たちはキスを持ち寄る
鈍く照らし返す陰毛の隙間から
萎んでやせ細った性器が見える
よじれてかさついた小陰唇は私に
乾燥させた茸の類を連想させた
染みだらけの二の腕はいかにも
あの静かな森の奥に横たわった
苔に覆われたふくよかな倒木のようだ
行儀よく白粉を塗った皮膚の下から
この有機体はあの笑い声を響かせている
誰も素知らぬふりだ
強靭な精神などというものがありえるでしょうか
式場の隅で壮年の男が呟いている

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