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眠るための夜ではない

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2014.05.27 Tue n

濃度の高い幸せを蓄え

風船が青空をまとって飛び上がっていく

いつかテレビで見た

あの愚かな老人のように


いい加減に起きてきなさいよ

棺桶の縁から母さんと父さんが覗き込んでいる

大人になることが進化とは思えない

だけど、子どものままいるのはもっと恐ろしい


それでも風船は漂い続ける

高濃度の幸せを撒き散らし

少しずつ萎みながら

やがて自我を持つ

「誰が私を愛してくれるだろう?」


諦めて遠ざかっていく大人達の

虚ろな足音につられて

安堵の溜息を吐く

誰もいなくなって始めて

なんだか自分を救いたい気分になる

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