2014.06.02 Mon no title
枯れるほど泣いたとしたって
この絵画は額縁をはみ出さない
限りなく滲みつづける境界線の上で
もがいているだけ
森を越えてやってくるものは
私を脅かすか、そうでなければ誘惑するでしょう
良いことなんてきっとない
そう言い聞かせでもしなければ
前よりももっともっと 痛い目に遭うだけ
白い傘をさした、白いドレスのひと
貴婦人は優しく笑う
そのふくよかな頬の匂いを
おだやかな唇の音を
知るためだけに生まれた
額縁の内側で
それがせいぜいの幸せ
この絵画は額縁をはみ出さない
限りなく滲みつづける境界線の上で
もがいているだけ
森を越えてやってくるものは
私を脅かすか、そうでなければ誘惑するでしょう
良いことなんてきっとない
そう言い聞かせでもしなければ
前よりももっともっと 痛い目に遭うだけ
白い傘をさした、白いドレスのひと
貴婦人は優しく笑う
そのふくよかな頬の匂いを
おだやかな唇の音を
知るためだけに生まれた
額縁の内側で
それがせいぜいの幸せ
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