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眠るための夜ではない

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2014.09.09 Tue no title

ベッドの下にたまりに溜まった冷気が

夜毎這い上がってくる九月

去年の夏から付けっ放しのままの扇風機で

音もなく彼女は凍死している


紫色の唇で描く

充ち満ちた夢は、傾いて

この団地の坂道を転がり落ちていく

ひび割れた道路と酔っ払いがゆく


ひとりで死ぬことを

それだけをずっとずっと恐れていたけれど

本当はどこかで分かっていた


伸び上がった夜に蝕まれて

健康的な手首はしわがれていく

孤独に洗われる魂

遠のく夕方のメロディだけが、今この部屋を包む

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