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眠るための夜ではない

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2015.12.11 Fri

セラピーだったの
それでね
気づいたら誰もいなくなっていたの

ページを開くごとに
色んな色や形や音をした優しさは
腐るほど部屋に充満して
それでいて彼女を本当に救いえたものは
一つもなかった
只の一つもなかったのね

氷のように冷たい水が
今にも溢れそうなほど満たされたプールで
暇つぶしの人魚ごっこ
泡になるっていうのはね
本当に象徴的な
意味ありげな
それでいて絵になる終わり方なのね
そんな風にこの世からいなくなれるものは
妖精か魔女か
きっと始めからこの世には
いようがなかったようなもの
だから憧れるだけ無駄

「君がいなくなったら悲しいよ」とでも
言えばよかったのだけど
ひどく悪いタイミングで電車が来て
そんなこと大声で叫ぶようなことじゃないし
どちらにしろ聞こえたか分からないし
そうやってるうちに冬になってたのね
冬って言うのは何を始めるにしろ
縁起の悪い季節だと相場が決まってるから
私の中では

うん、そう
一度だけ砂浜に書いてはあげたの
だけどちゃんと読んでいなかったみたい
だからもう知らないし
きっとそれでよかったんだと思うの



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