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眠るための夜ではない

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2016.02.11 Thu 透明な子ども達

いつか死んでしまうということを
あとどれぐらい忘れていられるだろう
いつのまに真夜中のトイレも
陽の落ちた公園もあの不気味な魔力を失い
世界は全て地続きであると
噛みしめているだろう

いつか死んでしまうということを
あとどれぐらい忘れていられるだろう
いつのまに午前三時過ぎの孤独も
永遠と思われた夏の日も呆気なく終わり
骨張った男の人の腕に
そっと抱かれているだろう

いつか死んでしまうということを
あとどれぐらい忘れていられるだろう
いつのまに小学校の校舎も 駅前のデパートビルも追い越し
作り物みたいなこの街を見下ろしているだろう
小枝のよう萎んだ母の手を
握りしめているだろう

いつか死んでしまうということを
あとどれぐらい忘れていられるだろう

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