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眠るための夜ではない

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2016.04.22 Fri 死につつあった

彼は筆をとった
生きるために
強くあるために
でなければ
見つめるために
ここで起こるどんな恐ろしいことにも
目を瞑らぬように

雨はしのびよる夏を思わせ
風は祈りのようだった
あなたは生きていた
死につつあった
誰も貴方のことを知らなくても
あなたは生まれてきた
死につつあった
あなたがそのことを知らなくても

呼びかける声をあなたが聞いたか どうか
誰が知るだろう
あなたの身体は消えてなくなった
かつてはここにあった
プロの手品師のように
季節はそのからくりを教えてはくれない
あなたは生きていた
死につつあった
つかの間だとしても
いつか私があなたを忘れても

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