眠るための夜ではない

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2016.12.15 Thu

恥じらうつま先をあなた方は見聞きした
針の突端に乗せた部屋など居場所ではなかった
骨を折って生きるくらいなら死んだほうがマシだ
淑女はスカートの裾を握りしめていた

母の体に刻まれた恥ずかしい印が
私のどこかに紛れているような気がする
私は幾重にも着飾り それでいて丸裸だった
あなたの視線という至福を浴びて

目をつぶり、声を殺し、足を開く
吐き出そうとしているのか呑み込もうとしているのか
それすら見当はつかなかったが
きらめく水面へと私の体が浮かび上がっていくのだけがわかった
祖母を母を娘を差し置いて
肌を覆う鱗もつるりと剥けていった
爪のない指のようにひりひりと傷んで
私はやがてあなたになった

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