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眠るための夜ではない

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2016.12.15 Thu

騒がしい居酒屋の隅で
白くか細い手首を
大層愛しげに見つめる男の視線が
私をざわざわとさせる

人知れず咲いた花に
「人知れず咲いた花」などと名前をつける矛盾を
ひとりほくそ笑むみにくさ
木枯らしの吹きすさぶホームで
古ぼけたコートの裾を寄せるのはいつも同じ老婆

地獄の業火などありはしない
古ぼけたガスコンロのとろ火で
火傷するくらいがせいぜいだ

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