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眠るための夜ではない

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2018.12.19 Wed

ついさっきまでそこにあった月が
今はもう誰かのもの

爪と爪の隙間から
生ぬるい風が忍び込み
私を内側からふくらます
舞い上がり、弾けて
遠ざかり、弾けて
呻き声の名残だけが
壁の染みになってあなたを思い出している

1時間前には
触れそうなほど現実味を帯びていた夜が
今はもう誰かのもの

星と星の間に渡した梯子を
ひとりでによじ登っていく
泣き虫の子供が見える
誰かによく似た背中

よじれた背骨を、人生に例える
そんな陳腐な言い回しも
今はもう誰かのもの

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