FC2ブログ

眠るための夜ではない

Home > 未分類 >

2018.12.19 Wed

迫り来る不穏な雲の色を
あなたは胸いっぱいに吸い込む
フィクションめいた太陽の黄色を
あなたは舌にのせて弄ぶ
風に追いつかれた野良猫が
アスファルトに残した最後の爪痕
その悲鳴をあなたは聞いている

優しさも悲しみも同じだけの濃淡で
あなたは描く術を知っている
望みも怒りも同じだけの力強さで
あなたは物語にしてしまう

うそぶいたって無駄だよ
裏口の噂話も、よくできた詐欺の手口も
いっしょくたに片付けてしまえるもの
そんな風に私は諦めている
それでいいと 思える限りは
それでいいと 思うことにしている

ただ少しばかり静かな夜があれば
生き延びていける哀れな魂の寓話
それをあなたは生きている

スポンサーサイト



Comments

name
comment
comment form
(編集・削除用) :
管理者にだけ表示を許可