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眠るための夜ではない

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2018.12.20 Thu

コンクリートに押し付けた煙草
目の覚めるような火花が散る
新宿からの帰り道

ほんとうのわたし
などという幻よりも
今はただ 湯気のたったシチューを
ほんとうのあなた
などという奢りよりも
今はただ かさついた唇の感触を

肉だけが知っていることがある
表面も裏側もないほど深く 潜って
眼球は臓器の夢を見る
湿った掌の中で

知ったかぶりの瞼
人差し指で撫でる
らしくもない ピアスの穴の向こう
終電が過ぎ去っていく

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