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眠るための夜ではない

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2011.01.15 Sat 女学生

干からびた臍の緒を断ち切り

こびり付いた胎盤を洗い落とす

そうすると ただの男と女が残る

見知った眼鏡とポロシャツが

朧気に溶けて消えて

「ただいま」の理由がなくなる


気に入ったところなら 何処にでも住み着き

愛した人ならば 誰の心にも宿る

黒んぼの突き出たお腹にも

群がるハゲタカの眼にも

同じだけの命を見て

別れに打ちのめされている人を笑う

人の気持ちの分からない子だと叱られ

嫌に生意気なガキだと疎まれる

たまにしか会わない人には 理由もなく気に入られ

無責任な言葉で優しくされたりもする


友達と色恋沙汰には

人より早く飽きが来て

死んで破裂する星を眺めた

打ち上げられた鯨の声を聴いた

「特別」も「平凡」も

決定的なところで 手に入れそこね

愛する心も伝える言葉も

見せびらかそうとして タイミングを逃して

誰もまだ 本当には憎んだことがない

だからときたま流す涙で ばれるまでは うそぶいている


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