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眠るための夜ではない

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2011.02.03 Thu 容れ物

かさついた皮膚の温もりや

からからと笑う声を

覚えている


血の通った容れ物と

立ち尽くす灰色の碑の間に

大きな海が一つ 横たわっていて

その水の温度や色を

私は知らない


呼び鈴の代わりに

いなくなったことを知らせるベルが

必要だった


昨晩の満員電車ですれ違った あるいは

顔も上げずに渡った信号で隣を歩いていた あるいは

さまよい歩く午前四時の新宿で 今 肩をぶつけた

あなただったのかもしれない


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