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眠るための夜ではない

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2013.03.08 Fri no title

言いかけたさようならを

のみ込む唇の隙間に

落ちていく小さな夜


窓辺に積もった怠惰が

すり抜けるように逃げていくあいだ

月の揺れる海辺で釣り竿を降ろして

あのボートが辿り着くのを待っていた


さようなら、と言えば

さようなら、と同じだけの大きさで


こんにちは、と囁けば

こんにちは、と同じだけの距離で


閉じ込めては握りしめて

ひしゃげた羽に涙するよな

抱き締めてはばらばらにして

くたびれた掌を愛撫するよな

歪な恋でも 恋は恋


もう 明けてゆくのね

細めた君の瞼の裏に

落ちていく陽の光を見た

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