2014.01.16 Thu no title
畳の下に虫がいる
雑音はやがて旋律を成す
今にもはじけそうに膨張しきった夏
めくれあがった夜の端っこに
洗濯ばさみでしがみついた
擦っても擦っても消えない染みは
引きちぎってしまうの
縁側に座った懐かしい背中が言う
なだらかな曲線を描く脊椎たちも
やはり、害虫の住処となっている
蚊取り線香の最後の一欠片が落ち
垂れ込めた雨雲がいよいよ襲いかかってくる
「ここはいやに喉が渇くねえ」
そう言ったきり、その身を明け渡したひとの
固くなった掌に寝そべって眠る
雑音はやがて旋律を成す
今にもはじけそうに膨張しきった夏
めくれあがった夜の端っこに
洗濯ばさみでしがみついた
擦っても擦っても消えない染みは
引きちぎってしまうの
縁側に座った懐かしい背中が言う
なだらかな曲線を描く脊椎たちも
やはり、害虫の住処となっている
蚊取り線香の最後の一欠片が落ち
垂れ込めた雨雲がいよいよ襲いかかってくる
「ここはいやに喉が渇くねえ」
そう言ったきり、その身を明け渡したひとの
固くなった掌に寝そべって眠る
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